前回に引き続き、パーソナルトレーニングをレベル別に解説していきます。
今回は、上級者に対するパーソナルトレーニングと特別なニーズに対応するトレーニングについてです。
競技スポーツの一流アスリートのトレーニング
特徴
高強度・高負荷のトレーニング
最大限の筋力とパワーを発揮するために、高強度・高負荷のトレーニングを行います。重いウェイトを使ったウェイトリフティングや、高強度のスプリントトレーニングなどが含まれます。
競技特有のトレーニング
競技の特性に応じたトレーニングを行い、特定の動作やスキルを磨きます。例えば、サッカー選手ならば敏捷性やスピードを重視したトレーニング、バスケットボール選手ならばジャンプ力を向上させるトレーニングを行います。
綿密なトレーニング計画
トレーニング、休息、栄養、回復を一貫して計画し、パフォーマンス向上を最大限にサポートします。
スポーツサイエンティストや栄養士、フィジオセラピストと連携し、科学的根拠に基づいたトレーニングプランを実施します。
目標
最高のパフォーマンスの発揮
競技における最高のパフォーマンスを発揮するために、筋力、持久力、スピード、パワーを極限まで向上させます。競技特有の動作やスキルの習得を重視します。
怪我の予防と回復
過酷なトレーニングや試合に耐えられるよう、怪我のリスクを最小限に抑えるトレーニングを行います。怪我からの迅速な回復をサポートするリカバリープログラムを取り入れます。
メンタルタフネスの向上
心理的なプレッシャーに打ち勝つためのメンタルトレーニングも重視します。
ストレス管理や集中力の向上を図ります。
競技スポーツの一流アスリートは、全ての要素において最高のパフォーマンスを追求し、それに応じた厳しいトレーニングを行います。一方、一般のスポーツ愛好家は楽しみながら健康とフィットネスを維持することが主な目的です。一流アスリートはあと数ミリといったわずかな差で勝負が決まることも少なくありません。試合に向けての調整にはパーソナルトレーナーの役割が大きくなります。
特別なニーズに対応するトレーニング
特徴
個別化されたプログラム
ユーザーの身体的制限や健康状態(例えば、障害、慢性的な疾患、リハビリ、妊娠中など)を考慮して、トレーニング内容をオーダーメイドします。
専門家のアドバイス: 医療従事者や理学療法士との連携を通じ、ユーザーの状態に最も適した運動を取り入れます。
柔軟性のあるスケジュール: 日常生活や体力レベルに合わせてトレーニングの強度や頻度を調整します。
モニタリングとフィードバック: 進捗を継続的に観察し、必要に応じてプランを修正していきます。
目標
機能的なフィットネス向上
日常生活に必要な動作をスムーズに行えるよう、機能的な筋力やバランスの向上を図ります。
痛みや不快感の軽減
慢性的な痛みや不調を抱えている場合、適切な運動を通じてその症状を軽減することを目指します。
自己効力感の向上
トレーニングを通じて、自身の体への理解を深め、自信をつけることを目指します。
生活の質(QOL)の向上
健康的な体を維持し、日々の生活をより充実させることをゴールとします。
まとめ
このように、パーソナルトレーニングと一口に言っても、対象となる人の身体能力、目標、環境などにより、内容は多岐にわたります。
健康な初心者で、入門編で充分だという人は、経験の少ないトレーナーでも問題ありませんが、専門性を有する人、自分の身体に不安のある人などは、経験豊富なトレーナーと知識だけのトレーナーとでは効果に雲泥の差が出てきます。
特に経験が豊富なことは重要です。一流を目指す人でなくても、体に不安を抱えている人がトレーニングする場合、トレーナーの経験不足から怪我やさらなる不調につながってしまう例は少なくありません。
また、回復力は個人差や年齢差があり、中高年が若者と同じようなトレーニングを行うと、負担が大きくなります。そういったトレーニング量やトレーニング頻度の加減をうまくコントロールするためにはトレーナーの豊富な経験が必要です。
筋トレブームでジムもパーソナルトレーナーも急増しました。急増したということは、経験不足のトレーナーが多いということです。
廣田ボディビルセンターは約40年の指導実績があります。怪我の克服、長い選手経験などから、あらゆるレベルの人に対応した指導が可能です。
中高年の痛みの部位に対して、どの種目は良くてどの種目はやるべきではないかの判断だけでなく、日常生活でどんなことに注意したらよいかもアドバイスいたします。
また、大会出場を目指す若者にはトレーニングだけでなく、大会までの減量方法、タンニング、ポージング、食事法など、あらゆる相談に応じることができます。
鍛えるだけでなく、怪我の予防、リハビリ、食事内容のアドバイスなど健康と癒しのトータルサポートが出来る廣田ボディビルセンターへぜひ一度お越しください。
著者:廣田ゆみ(2004年女子ボディビルアジアチャンピオン)